クワガタ飼育>採卵
採卵
交尾確認後、♀に1〜2週間程度十分にエサを与えてから採卵セットを行います。
1.用意するもの
・ケース:
 (小〜中程度)
コバエ対策としてシーラケース製のコバエシャッターがおすすめです。
・マット: 基本的に発酵マットを使用しますが、クワガタの種類によって異なります。
・産卵木: クヌギ&コナラ産卵木、霊芝材、カワラ材など。(クワガタの種類によって異なります)
・昆虫ゼリー: よく高タンパクゼリーが使用されますが、普段与えていないエサだと喰いが落ちる場合がありますので、普段与えているゼリーと一緒に入れておいたほうが安心です。
・転倒防止材: 産卵木を全て埋める場合は入れておきます。
 
全て埋めない場合は特に必要あり
   ません。
・キッチンパッド: 特に必要というわけではありませんが、ダニ対策に使用します。
 
詳しくは「コバエ&ダニ対策」参照。
2.クワガタの種類別おすすめ産卵木&マット
国産オオクワガタ
産卵木: 基本的にクヌギ、コナラ、カワラ材など何でもOK。
固めの材を好みますので、芯が残っているようなもので大丈夫です。
マット: 100%材産みですのでマットは何でもかまいません。極端な話、マットが無くても産みます。(笑)
私は一般的に市販している(ホームセンターにあるような)クワガタ用マットを使用する事が多いです。
ヒラタクワガタ(国産&外国産共通)
産卵木: 基本的には何でも良いですが、柔らかめの材を好むようです。
私は芯の無いクヌギをよく使用しています。
 
只今実験中ですが、霊芝材も良さそうです。
マット: 産地によって若干傾向は違いますが、ヒラタクワガタは材・マット両方に産みますので発酵マットを使用します。尚、発酵マットは一般的に市販されている(ホームセンターにあるような)ものでOKです。
アンタエウスオオクワガタ
産卵木: 柔らかめの材を好みます。霊芝材が良いですが、芯の無いクヌギなどでもOKです。
マット: 基本的には微粒子発酵マットを使用しますが、私は市販のカブトマットで採卵させた経験があります。(笑)以前はマットが良く無いと産まないといわれていましたが、十分発酵している(完熟)マットであれば採卵可能だと思います。
3.セット方法
1.産卵木に加水する
産卵木を水に浸け、重しを乗せて1時間程度加水します。(重しを取った時に産卵木が水面からあまり出ていなければOKです。)

尚、乾燥処理されていない霊芝材やカワラ材は加水の必要がありませんので、利用する場合は販売店等にご確認下さい。
2.産卵木の樹皮を剥く
樹皮は剥いても剥かなくてもかまいませんが、全て剥いた状態でマットに完全に埋めないで使用すると青カビが発生します。(ただし、♀が産卵行動に入ると消えていきます。)

また、樹皮を残した状態でマットに完全に埋めないで使用すると白カビが発生しますが、こちらは♀が産卵行動に入っても消えない事が多いです。
(腐界の森になります・・・。(^^;)

私は産卵木を完全に埋めない時は乾燥&転倒防止のために樹皮を残す事が多いですが、全て剥いでこまめに霧吹きする方が良いかもしれません。(苦笑)
3.産卵木を乾燥させる
ケースに新聞紙を敷き、半日程度乾燥させます。
4.マットに加水する
マットを手で握って崩れない程度に加水します。
(マットを強く握った時に水滴が落ちるようだと多いです。)
5.ケースの底面にマットを2〜3cm固く詰める
マット産みの種類はこの部分に産卵する事も多いです。
6.産卵木を入れ、マットを柔らかく詰める
産卵木を入れ(小ケースなら1本、中ケースなら2本程度)、マットを詰めていきます。完全に材を埋めた場合はその後の加水(霧吹き)はほとんど必要ありませんが、完全に埋めない場合は定期的に霧吹き等で加水します。

ちなみに、国産オオクワガタの場合は産卵木を埋めなくても採卵可能です。
7.エサ&♀を入れる
産卵木をマットに完全に埋めた場合は転倒防止材も入れておきます。あとはエサ切れ、乾燥に注意して管理すればOKです。

おまけ:ダニ対策をする
     水を張ったプラスチック製のキッチンパッドに飼育
     ケースを入れておきます。
     
詳しくは「コバエ&ダニ対策」を参照して下さい。
8.採卵セットから♀を取り出す
一ヶ月程度経過して♀がマットの上に頻繁に出てくるようであれば産卵は終了しています。♀を取り出して更に約一ヶ月程度そのまま保管しておきます。

♀は産卵で疲れていますので、十分にエサを与えて休
  ませてあげましょう。
4.♀が産卵しない時は?
♀が産卵しない原因は主に以下の通りです。
1.交尾が成立していない ハンドペアリングしたのでなければ、最も可能性が高いのが交尾の不成立です。
野外品(WD)の♀は交尾済みである事が多いですが、産卵しないようであれば交尾していない可能性があります。
2.温度が適正でない 次に可能性が高いのが飼育温度です。ドルクス属の場合、ほとんどの種類は低温(約20℃以下)では産卵しませんし、アンタエウスなどは高温(約27℃以上)では産卵しません。
 
ドルクス属以外では20℃以下でなければ産卵しないものも多いです。また、国
   産クワガタなどは加温していても冬季では産卵しづらい傾向にあります。
3.採卵セットが適正でない あまり神経質になる必要はありませんが、材やマットが合っていない、加水が十分でない等が考えられます。
Contents
クワガタ紹介(Introduction)
クワガタ飼育(Breeding)
 ├ 成虫の管理
 ├ ペアリング
 ├ 採卵
 ├ 割り出し
 ├ 幼虫の管理
 ├ 前蛹〜蛹化
 ├ 羽化
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